植物は目によく、空気を良くしてくれます。昼は二酸化炭素を排出し、夜は酸素を出します。部屋のインテリアとしても、生えるものです。病は氣からと言う通り、人間の出した悪い空気を浄化してくれる。私が飼ったことのある植物は、ドラセナ・フラグランス(幸福の木など)、ハエトリグサ、コーヒーの木、ぺペロミアナポリナイツ。部屋の景観を良くしてくれ、やすらぎを与えてくれるので、一つはあると安心を感じるものです。私自身、2番目に入社した会社が自然にちなんだ名前の山の社名でしたので、登山する人もいたり、釣りをする人もいたり、自然と共生する活動を行うところでもあったため、植物というものは、人間が人間らしく自然な状態でいるために必要なものであると自然と実感して、新入社員時代の苦悩を和らげてくれる状態ではありました。人に与えてくれる効果はストレス緩和、エネルギー回復、自律神経系の改善など森林浴効果が期待できます。具体的には、(ストレスホルモン減少・副交感神経活動が活発・交感神経活動抑制・血圧、脈拍数低下・たんぱく質増加・病気に対する免疫力UP)があります。

森林浴には「緊張」「うつ」「怒り」「疲労」「混乱」などのストレス状態の改善、「活気」「活力」などの意欲、エネルギーの回復、「身体の痛み」等の自覚症状の改善、「全体的健康」「心の健康」等の気分の改善、「最高血圧」「最低血圧」の低下、脈拍の減少等の自律神経系の改善、運動による体質改善とリハビリテーション効果があります。植物が放出する揮発性物質フィトンチッドが影響しています。

空気清浄効果としては、植物はホルムアルデヒド、トルエン、キシレン、アセトン等の有害物質を除去するだけでなく、フィトケミカル(植物が作り出す化学物質のこと)が、カビの胞子やバクテリアも抑制します。
植物をたくさん置いた部屋が、植物を置かない部屋よりも50%~60%もカビ胞子やバクテリアが少なくなります。つまり観葉植物は二酸化炭素を吸収すると同時に、有害物質であるホルムアルデヒドなどを吸着分解して人に優しい空気を送り出す、優秀な空気浄化システムであると言えます。

マイナスイオン濃度上昇効果として、マイナスイオンは副交感神経の働きを助け、心拍の安定、血圧を下げる効果、リラックス効果が一般的とされています。 マイナスイオンは心の健康のみならず体の健康にたいへん良い働きをします。
自然界でマイナスイオンが多く発生している場所といえば森林や滝の周辺で、プラスイオンの2倍~20倍以上の数値が観測されます。逆にプラスイオン(+)は空気の汚れた場所、ちり・ホコリなどに多く残留し、都会ではマイナスイオンの数を大きく上回っています。室内ではテレビ、パソコンなどの電化製品から出るプラスイオンが、「イオンバランス」を崩し、慢性疲労・肩こり・腰痛・冷え性などの原因になっていると考えられています。植物ではサンセベリアがマイナスイオンを多く発生すると言われていますが、それらに限らずすべての観葉植物にマイナスイオンを発生する効果があります。

心理生理的効果、植物(花、香りを含む)が存在する事で気分をリラックスさせます。実験では脳から出るアルファ波を測定する事で判定されました。 アフリカのジャングルに祖先をもつ私達人間が、緑を見てリラックスするのは、遺伝子に組み込まれた当然の反応だとする学者もいます。この緑視率と”リラックス”の関係は、脳波のうち精神安定状態を示すアルファ波の研究によっても実証されつつあり、植物が目に入る環境では、アルファ波が増幅されるのです。その結果、血圧が低くなり筋肉の緊張がほぐれ、皮膚の電気抵抗が少なくなります。 そして心拍数が減少すなわち”リラックス”してしまうのです。こうしたストレス低減作用は、一般に植物の持つ”心理的効果””生理的効果”と言われています。

視覚緩和疲労緩和回復効果、パソコン画面を見る仕事をさせ植物のある場合と無い場合でフリッカー値が測定され、眼精疲労が小さいことが確かめられました(点滅する光を見せ、どの周波数までちらついて見えるかを調べる実験方法)。植物を眺めると大脳皮質の活動が活発になり、視覚疲労を解消します。また緑色は長時間見ても疲れない色、つまり目を休めるのに適した色です。これは緑の光の波長が網膜に負担を掛けないからとされています。 黒板やビリヤード台など集中力が求められる場所が緑色にされているのはそのためなのです。
また先の乾燥防止効果によりドライアイも軽減されるのも大きなポイントです。

温熱環境調節と快適性向上効果、植物の蒸散作用により水分を放散し快適な湿度にします。植物が放出する水分は完全な蒸留水なので加湿器のように水道水に含まれる水垢分まで振りまく事がありません。植物は葉面から蒸散する水分が、夏は気化によって熱を奪うことにより気温上昇を抑え、冬は熱を放出して気温の低下を防ぎます(スプリンクラー効果)。室内の相対湿度が乾燥状態の30%前後になると、目・鼻・喉などの粘膜に影響がではじめ、風邪や乾燥肌の原因に直結し、逆に60%以上の相対湿度はカビやダニが発生しやすくなり、アレルギー障害を引き起こしやすくなる事がわかっています。また戸外では、植物の有無によって気温が3~5℃も変化すると言われています(緑陰効果)。

以上のように「植物が人に与えるメリット」があります。

遠い昔、人間も自然と共に暮らしていたはず。
工業の発達による大気汚染や、利便性を追求した都市計画、科学の発展により人間は自然からかけ離れた生活を選んだことによって、徐々に免疫力が落ち従来では考えられなかった、花粉症・アトピー・うつ病・不眠症などの現代病が横行し、ストレス社会により精神的な病気にも悩まされています。苦しみの数だけあなたも植物を買ってみませんか。強制的に心理状態を改善できる空間づくりを目指せば社会人ライフに不安を感じずにすみます。映画「アバター」を見てイメージを膨らませると良いかもしれません。