異常気象による体調不良は気象病、天気病と言われて内科・神経内科を受診している人がいることを御存知ですか。詳しくは気圧・気温・湿度の大きな変化による自律神経の乱れが主な原因です。

私自身も、かつてよく眠れていない時などは、気候の変化で天気のままに気分が浮き沈みをして落ち着かない状態でいたころがあります。文明の力で建物の中では、安心して暮らせるであろう状態であるので、よほどの台風による暴風雨の恐怖など自然災害の被災者にはトラウマなどもあるので、心の不安は必ずあると考えられる。

人間の体は自然の中で自然治癒力を働かせる性質があるので、アウトドアに活動的にしようとした結果、悪い自然の影響を受けて体調を壊すといった現象なのだと考えています。ですから自然に身を任せずに、自立した状態で身体を維持する健康な体を作ることが大事です。

気象病は、女性やデスクワークの人に多い傾向があり、猫背、反り越しといった骨格にゆがみのある人がかかりやすい。症状(めまい、頭痛、吐き気、下痢、咳、発熱、鼻水、メニエール病、歯痛、イライラや倦怠感、不安感やうつのような精神的な症状、首や肩の凝り、全身倦怠感、低血圧、血圧の変化、関節痛、神経痛、手足のしびれ、冷え性など)。現象としては、姿勢が悪いと体の軸がしっかり定まらず、気圧の変化を受けやすくなる。背骨の中を通る自律神経が影響され、気象の変化で症状が表れると考えられます。原因は女性ホルモンが関係して20~40歳代の女性が多いとされています。病院にいっても原因がわからないこともあるので要注意です。

気圧を感知する耳の奥にある内耳と呼ばれる平衡感覚の器官から脳の中枢にある自律神経に伝え、敏感な人はめまい、自律神経を乱して不調などの症状を引き起こすものです。また、気温の変化は寒暖差が大きく、湿度が上がっても発汗しにくいと体温調節を行う自律神経に大きな負担をかけ、体の不調を生みやすい状態になる。気圧が弱くなると血管が膨張したり体の水分が外に出ようとしてむくみ、不調がでやすいなどがある。

頭痛が酷い場合は、脳神経外科、神経内科ですが、寝不足、ストレスが原因の場合もあるので、生活を見直して改善してみましょう。ストレス解消法は私のブログにも人通り目を通して頂ければ、方法をたくさん挙げています。抗めまい薬、酔い止めの薬が効果があり、気象病に効くツボもあり内関、れい兌と呼ばれる部分で治療できます。五苓散[ごれいさん]と呼ばれる漢方で水分の循環をよくする。抑肝散[よくかんさん]で神経の高ぶりを抑える。陽池[ようち]は冷え性改善の効果。血流をよくする。足臨泣[あしりんきゅう]は頭痛、胃痛に効果がある。百会[ひゃくえ]は、自律神経を整える効果があります。他は、酸素カプセルを使うことで、台風による体調不良は低気圧で酸素が少ないために起こっているので、逆の環境に身をおけば症状が回復するという考えです。

薬で治す方法を挙げると抗ヒスタミン薬は脳からの伝達物質であるヒスタミンをブロックすることで気持ちも悪さを解消します。副交感神経遮断薬は気分の悪さを解消します。

予防としては、耳をくるくる回すようにマッサージして血流をよくする。気圧の変化を事前に調べて備えておく。十分な睡眠とぬるま湯につかる。適度な運動、首、肩のストレッチをする。

他には天気痛という古傷が痛むと雨が降る。天気と傷みに、どのように関係があるか仕組みがわからないと気のせい、こじつけと言われて家族、友人にさえ分かってもらえず職場、学校の理解を得られずに休職、不登校に追い込まれて辞職、退職に至った人もいるのです。天気痛の症状は頭痛、肩こり、膝の痛み、リウマチの痛み、ケガのあとの痛み、線維筋痛症の痛みなど、どのような痛みでも天気の影響を受ける可能性があります。天気痛の発生要因は気圧、温度、湿度の変化で発症し、気圧が低下するとき、気圧が上昇するときなどが不調が出る人が多いです。季節としては、低気圧が定期的に通過する春、秋、梅雨時、台風が接近する晩夏から秋です。冬は気圧が安定しているので体調が良い日が多い。症状が慢性痛となり傷みを繰り返すと、脳に強いストレスがかかり、偏桃体と呼ばれるところが過敏になったり、前頭前野や海馬が委縮するなど脳が変化して、不安、うつなどの精神症状が現れて、痛みがさらに強くなってしまいます。漢方薬で治せます。高山病にも似ているというのが自然から受ける現象に似ている。

天候の変化が原因で起こる体調不良であり、天気が回復すると治るといった、一時的な症状ですが、頻繁に体調が狂うと、不安感が原因で「軽いうつ」なども引き起こしかねないという意味で気を付けておくべき現象です。心身に負担をかけないためにも、事前に天気予報で天候をこまめに確認しておいて、めまい薬を飲んでおく事で対策しておけば、気象病で悩まされる心理的負担を回避できるので覚えておいてください。もし、めまい薬が苦手であれば、耳のマッサージを行う事と、生活リズムを整えて体調に気を使い防止できるように天候の変動が激しい冬以外は考えておくことが大事です。